sato-consultant’s diary

数字と人を両輪に、現場の成果を最大化する中小企業の経営パートナー

部下がついてこないのは、能力不足?──本当の理由は“あの習慣”にあった

【あるリーダーの悩み】

「どう言っても、部下が動いてくれないんです」
「自分のときは、もっとやってたのに…」

そんな言葉を口にする管理職の方と、私はこれまで何人もお会いしてきました。

仕事への責任感もある、現場経験も豊富──それなのに、部下がついてこない。なぜか空回りする
そう感じている管理職の方は、実は少なくありません。


【能力の問題ではない】

結論から言えば、部下がついてこないのは「管理職の能力が低いから」ではありません。
それよりも大きな原因は、「伝え方」と「関わり方の習慣」にあるのです。

例えば、こんな習慣、思い当たりませんか?

  • 部下が話し出す前に、先に答えを言ってしまう

  • 部下の行動よりも結果だけを評価してしまう

  • 「報告・連絡・相談」を待っている

  • 自分が部下だったころの常識を、無意識に押しつけている

こうした“ささいな行動”が、実は部下との距離を広げていることがあるのです。


【部下は「正しさ」より「理解されたい」】

管理職はつい、部下に「正しい行動を教えよう」とします。
それ自体は間違いではありませんが──部下が求めているのは、まず「理解されること」なのです。

たとえば、ミスをした部下がいたとき。

  • 「なんでこんなことしたんだ!」と叱る上司

  • 「何があってこうなったの?」と理由を聞く上司

この2人に対して、どちらの上司に部下が本音を話し、ついていこうと思うでしょうか。

部下が上司に求めているのは、「正しさ」より「関心」と「対話」です。


【ついてくる部下を育てる3つのポイント】

① 見えない努力に目を向ける
成果だけでなく、そこに至るまでのプロセスや工夫に気づく上司は、部下から信頼されます。

② 指示よりも問いかける
「どう思う?」「なぜそうした?」という質問は、部下の“考える力”と“主体性”を引き出します。

③ 完璧であろうとしない
完璧な上司には、部下が「隙がない」と感じて距離を置きます。
ときには弱さを見せることも、部下との信頼を深める手段です。


【ついてこないのではなく、“ついていけない”のかもしれない】

部下が上司についてこないとき、実はこう考えていることがあります。

  • 「この人の言っていることがわからない」

  • 「何を求められているのか見えない」

  • 「相談しても否定されそう」

つまり、ついてこないのではなく、ついていけない状態なのです。
それを変えるのは、上司であるあなたの「接し方の見直し」から始まります。


【まとめ──見直すべきは、“あたりまえ”の習慣】

部下がついてこない原因は、能力でも年齢でもありません。
日々のコミュニケーション、小さな接し方の積み重ね──つまり“習慣”にあります。

一度立ち止まり「自分がされてきた上司の姿」をそのまま引き継いでいないか?と問い直してみてください。
管理職としての“学び直し”は、いつからでもできます。


【次のステップ】

「部下と信頼関係が築けない」「チームがバラバラ」
そんな悩みを感じたら、一度ご相談ください。
貴社に合わせた“管理職の接し方改革”を、専門的にサポートいたします。

 

LINEで無料相談 → ID:@597ncjhc